古いスレート屋根に含まれるアスベストの問題点と解決策
いつも発電マンのコラムをご覧いただきありがとうございます。今回は古いスレート屋根に含まれるアスベストについて、どのような点が問題になるのかと、そんなアスベストの問題点を解決するSOSEI工法について解説させていただきます。古いスレート屋根を使用していて、老朽化や雨漏り対策をお考えの方は、ぜひどんな対策をしたらよいかの御参考にしてください。
アスベストとは？
アスベストとは、細かい繊維状の構造を持つ、天然に存在する鉱石で、石綿と呼ばれることもあります。アスベストは耐火性・断熱性・遮音性に優れ、また柔軟で加工がしやすく高強度で耐久性もあるという物理的な特性の為、長年にわたり建築資材として広く使用されてきました。しかし、空気中に飛散したアスベストの繊維を吸引することで健康に深刻な影響を与えることが判明し、現在では多くの国でアスベストの使用が禁止または制限されています。
工場や倉庫に使用されるスレート屋根にも以前はアスベストが含有されていました。２００６年以前に新築されたスレート屋根には含まれている可能性があり、老朽化による修繕や改装を検討する際には、アスベスト対策を考えることが必要となってきます。
アスベストを含むスレート屋根の問題点
アスベストを含むスレート屋根の修繕等を考える場合、次のような問題点があります。
屋根材の劣化や破損による飛散
屋根材の劣化や破損によりアスベストが飛散する可能性があります。
高圧洗浄ができない
一般的に屋根の寿命を延ばすために塗装等をやり直す場合、屋根材と塗料との接着力を確保するため、屋根の表面を高圧の水流で洗浄することが必要になります。しかし、屋根材がアスベストを含む場合、高圧洗浄にて削れたアスベストが飛散するリスクがあります。
ビス打ち・穴あけによる飛散
カバー工法等ビス打ちを伴う工事によっても飛散する可能性があるので、アスベスト調査や含有する場合は対策が必要になります。
廃棄コストが高い
廃棄にコストがかかるため、葺き替えや建て替えをする場合コストが跳ね上がる可能性がある。
SOSEI工法ならアスベスト対策をしながら雨漏り対策・断熱・耐久性UPができる！
OSEI工法とは、老朽化したスレート屋根に、三層の特殊樹脂を吹き付け、防水・断熱・補強などのさまざまな効果を生み出す、スプレーカバー工法と呼ばれる種類の屋根補修の工法です。SOSEI工法には次にあげるように多くのメリットがあります。
SOSEI工法のメリット
・雨漏り対策
・断熱効果
・排水溝の周りにゴミが溜まっている
・耐久性
・軽量で耐震性を損なわない
・アスベストが飛散しない
・操業を止めずに短期で施工可能
SOSEIした屋根を太陽光発電に活用する
SOSEI工法を行った屋根は、人が乗っても問題ない強度になります。そのため、屋根上に太陽光パネルを取り付けることが可能になります。樹脂製の軽いフレキシブルモジュールを、金物を使用せず接着剤で取り付ける工法で施工することで、重量やビス打ちの問題を解決することができます。導入費用は追加でかかりますが、屋根補修をした上に太陽光発電を行うことで、発電による電気代削減や脱炭素といったメリットも受けることができます。
まとめ
古いスレート屋根に含まれるアスベストは、健康に重大なリスクをもたらす可能性があるため、老朽化や雨漏り対策を考える際には早期の対処が重要です。アスベストが含まれている屋根の修繕には慎重な対応が求められ、適切な処理をしないと、飛散や健康被害を引き起こす危険性があります。SOSEI工法は、こうした問題を解決しつつ、屋根の耐久性や断熱性を高め、さらに太陽光発電の導入も可能にするため、環境にも経済的にも優れた選択肢となります。アスベストを含むスレート屋根で老朽化や雨漏りにお悩みの方は、ぜひ弊社に一度ご相談ください。